挑戦艇の二連勝で幕を開けた第31回アメリカスカップ、第三戦を迎えました。5 戦先勝したシンジケートが、カップを手にします。
挑戦艇を決定するルイヴィトンカップで、実戦を積んできたアリンギが、このまま勝利へ駒を進めるのでしょうか。
間の休みを経て、気分一新チーム・ニュージーランドがアリンギの勢いを抑えることが出来るのか。
曇り空の元で、風を受けるのに有利なスタート位置を巡って、マニューバリングで駆け引きが始まります。
レース海面のハウラキ湾には、今日も多くの観覧艇が出ています。その中を、二艇の IACC ボートが自在に駆け抜けます。
この日も、アリンギが主導権を堅く握り、順調に周回を重ねて行きます。
アリンギの勝利を祝うかのように、フィニッシュラインを切る頃には、青空が広がり太陽が輝いてきました。
遂に 3 戦連勝を収めたアリンギ。下馬評では有利と言われていましたが、ここまで強いとは思いませんでした。
後がないチームニュージードにも、たくさんの応援する船が寄り添い、帰港して行きます。
アリンギは、このまま Auld Mug を南半球から、歴史上初めてヨーロッパへ持ち帰ることが出来るのでしょうか。
チーム・ニュージーランドは防衛を果たし、車よりもヨットの数が多いというこの国にカップを留めることができるのか。
王手をかけたアリンギのベースキャンプに集まった人は、もう勝利を確信しているかのように熱狂しています。
Daft Punk の One More Time が流れるアリンギのベースキャンプとは、対照的に静かなチーム・ニュージーランド側。